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[04.06.16]  予告編余話

先週から公開が始まった映画『海猿』の前に、我らが『スチームボーイ』の特報・第4弾がかかっている。本予告が展開中で今さら特報でもないと思うけど、これは「予告も本編と同じオーケストラの音楽にしたい」という大友監督からのリクエストもあって、新たに製作された。

特報1は重厚なクラシック音楽からの選曲。特報2と3、本予告はスティーブ・ジャブロンスキーによる新曲を使っているが、本格的な作曲前ということで打ち込み(シンセ)で作られた。だから監督は今回、本編に近い味わいを求めたというわけなのだ。

ちなみに「特報」とは公開の半年前あたりから劇場でかかる15~30秒の短い予告編のことで、「本予告」とは公開前にかかる長い予告編のことを指す。「オトナ語の謎。」じゃないけど、意識しないと業界用語をフツーに使ってしまうので、補足まで。

話を戻すと、まあ、それだけ監督が本編の音楽を気に入っているということなんだけど、では大友監督は『スチームボーイ』の音楽をどのようにイメージしていたのか。実はこれを知ることのできる具体的なサンプルが、すでに公開されている。ここで特報1を見直していただきたい。

http://www.steamboy.net/downloads/trailers/

この特報1はなんと「大友克洋監督作品」で、選曲だけでなく編集も監督自身で手掛けている。つまり、音楽の方向性を模索している時期に監督から提示された唯一のコンセプトがこれなのだ。オーケストラを使った正統派の映画音楽。その後、このテーマを実現すべく、さまざまな作曲家候補を求めて百瀬慶一音響監督が西へ東へ奔走することになるのだが、それはまた別の話…。

当初、監督からは「蒸気機関」の世界観を表現する楽器が必要かもしれないと、「パイプオルガン」を使うアイデアが提示されていた。それは間違ったプランではないのだけれども、僕らの世代(桑島は1965年生まれ)からすると、スチーム城のような巨大な建造物に荘厳なパイプオルガンが奏でられたら、きっと悶絶したに違いない。だってねぇ、きっと某アニメ映画『さらば(以下、自粛)』のことを思い出すに決まってるんだもの(笑)。結果、そうならなかったのは特報2以降の音楽プランが示す通り。

しかしこのネタ、「最近、『AKIRA』を初めて見ました」なんてコにはわかんないかもなー。

ではまた。

桑島(製作宣伝)

2004 06 16 | 固定リンク

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