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予約受付中~ローソン編

TSUTAYA編に続いて「ローソン編」です。

ローソンではDVD『スチームボーイ』発売にあたり、独自のオリジナル企画として「アフレコ台本つきメモリアルボックス」、そして「ローソン限定パック1」と「2」が控えております。

先に限定パック1・2の説明をしてしまうと通常版・メモリアルボックの違いのほかに、同梱されているポストカードの種類が違っているのにお気づきでしょうか? 1の方は劇中の名場面を大友監督監修のもと12枚を厳選した「ポストカードセレクション」。2の方は美術監督の木村氏が厳選した美術ボード28枚の入った「グラフィックアーツセレクション」。どちらも最高のクオリティで複写された、厳選ポストカード集です。特に「グラフィックアーツセレクション」は木村氏自らが一枚一枚を丁寧に解説、使われなかった幻の美術ボード(特に万博会場は必見!)も多数収録されています。

そして、もうひとつのオリジナル企画が「アフレコ台本つきメモリアルボックス」です! こちらには実際のアフレコで使われた台本を忠実に再現した縮刷版を同梱しています。「忠実に」と言ってますが、中身はだいぶ変わっていて、アフレコ中に変更になった台詞やカッティングで変更になったカット順の入れ替えなどを反映させた、「完成台本」という本編に忠実な仕様となっております。

はっきり言って私が欲しいです!

余談になってしまいますが、『スチームボーイ』に限らずサンライズ作品は海外への番組販売や後々の資料として、設定やシナリオを整理して保管するのですが、ここで一番重要なのがアフレコ台本なのです、実は。海外に番組を販売するにはまず、先方の言語に合わせた字幕なり吹き替え用の素材を用意しなければならないのですが、お察しの通りシナリオから絵コンテになる際、そして原画チェックからカッティングに至る間と、内容はちょっとずつ変更が付け加えられ、完成時とシナリオの段階では随分違うということが多々起こり得るのです。

『スチームボーイ』でもかなり大きな変更があって、カッティングの際、大友監督が予定通りのつなぎが突然気になり出し、監督室にこもり始めるということがありました。数時間後に前後のカットを切り貼りして長~い「書初め用紙」状態のコンテを手に出てきたのが思い出されます。通常、絵コンテを描くことを「コンテを切る」と言いますが「ほんとに切って貼ってくるとは!」とスタッフを驚かせていました。

そんなわけで、資料として残すアフレコ台本は完成作品のカット並びはもちろん台詞の一言一句まで間違いのない状態でなくてはなりません。この修正は毎回手書きで行われ(普通は大した量でないので)、資料用のほかにアフレコ後の作業に当たるダビング用に用意するわけですが、今回『スチームボーイ』では再三に渡る変更修正の上に、アフレコ後作業の多さに伴って大量の修正アフレコ台本を作りました。(一部手が回らなくてコピーを挟んだりもしましたが)。「あ~、あの時にこれがあったら!」と悔やまれてなりません。

大友監督がカットの入れ替えを行ったというと、元はどんなものだろ?と思われる方も多いと思います。気になる方は、台詞の上のカットナンバーで追うってみて下さい。元の並び順が分かるので、大友演出の妙技を堪能できますよ。

この私も頑張って校正して仕上げた完成台本縮刷版つきメモリアルボックスは、全国のローソン各店のLoppiにて予約受付中です。よろしくお願いします!

松下(設定制作)

2005 02 14 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

予約受付中~TSUTAYA編

現在、『スチームボーイ』DVD(通常版・メモリアルボックス)の予約を受付中ですが、TSUTAYAとローソンでは、それぞれ独自の特典を付けたオリジナル企画を展開しています。今回はその特典の魅力について、もう少し具体的にご紹介していきましょう。

まずはTSUTAYAオリジナル仕様のほうから。こちらには通常版DVDに「大友克洋シネマ・アンソロジー」と題した非売品の特典DVDが付いてきます。これは何かというと、「予告編で楽しむ大友克洋フィルモグラフィー」という内容で、初めてアニメーション制作に参加した『幻魔大戦』から監督最新作『スチームボーイ』まで、合計9作品(※)のトレーラーを一挙収録したファン必携のボーナスディスク。こちらがTSUTAYAだけのオリジナル特典となっています。ざっと予告編の収録タイトルを列記してみますと、

 幻魔大戦(1983) キャラクターデザイン
 AKIRA(1988) 原作・脚本・監督
 SO WHAT(1988) 原作
 ワールド アパートメント ホラー(1991) 脚本・監督  ※05.03.02追加更新しました!
 老人Z(1991) 原作・脚本
 MEMORIES(1995) 製作総指揮・総監督
 スプリガン(1998) 総監修・構成
 メトロポリス(2001) 脚本
 スチームボーイ(2004) 原案・脚本・監督

という感じになります。『幻魔大戦』は、宣伝展開がとても印象的だった当時の角川映画らしさがこの予告編にも詰まっていて、見直してちょっと懐かしくなりました。おなじみの『AKIRA』は、「DSR版」という2002年にテアトル池袋で公開されたデジタル・サウンド・リニューアル版の予告編を入れています。映像は特に珍しいものではありませんが、こんな機会でもないと出せないレアものということでお楽しみいただければ幸いです。

珍しいという意味では、実写映画の『SO WHAT』は意外なところかもしれません。高橋源一郎原案・脚本の『ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け』(86)や、村上春樹原作の短編『パン屋襲撃』(82)、『100%の女の子』(83)で知られる山川直人監督作品なのですが、「AKIRA」以前の漫画家・大友克洋が好きなオールドファンには、こちらの雰囲気が「大友らしさ」だったりするんですよね。ちなみにこの『SO WHAT』は、『AKIRA』と同じ1988年7月16日に公開されてるのだとか。調べてみてビックリ。

ところで今回、諸般の事情で収録できなかった予告編もあるのですが、個人的に入れたかったのが実はオムニバス作品『迷宮物語』(87)でした。この中の『工事中止命令』がアニメとして大友克洋初監督作品になるわけですが、『AKIRA』の小手調べでこんな凄いモノを作るだから、やはり才能のある人は違います。未見の方は今すぐにでもご覧いただきたい傑作です。ですが、これの予告編が現存しなかったんですよ。不思議に思って確認してみたら、要するに東京国際ファンタスティック映画祭’87で先行上映されたものの、事実上OVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)として扱われてしまったらしく、劇場予告はもともと作られてなかったようなのです。うーん、残念。

さて、この特典DVDなんですが、パッケージデザインを本商品と同じ上杉季明氏(マッハ55号)が手掛けるという凝りようにも注目。この機会をどうぞお見逃しなく!

というわけで、字数(?)も尽きてしまいましたので、今回はこの辺で。TSUTAYA特典はいかがでしたか。次回はローソンのアフレコ台本つきメモリアルボックスをご紹介したいと思いますので、お楽しみに!

ではまた。

桑島(製作宣伝)

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鋭意制作中!

4月14日のDVD(通常版&メモリアルボックス)発売に向けて、いよいよ商品の制作進行も佳境に入って参りました。様々な準備を昨年の秋からやってきたわけですが、意外と時間があるようでなかった、というのが現状での実感です。でも、それもそのはずで、確かに通常の作品に較べればゆとりあるスケジュールで企画を進めてきましたが、さすがにそこで振り返るのが何と言っても「10年」ですから、これは半端じゃありません。

ま、要するにブログを書く時間がないということを、ものすごく遠回しに言い訳しておりまして……ごめんなさい(苦笑)。

その代わりにと言ってはなんですが、本日はこんなインタビューがWebで公開されていますので、ご紹介してみたいと思います。現在制作中のメモリアルボックスに収録されるメイキングとは全然別モノなんですが、デジタルコンポジットの佐藤光洋さんと、CGIスタッフの中島智成さんのお二人が、3ds maxのユーザーとしてインタビューに答えたものです。取材をしたDiscreet社は以前このブログでお伝えした講演会を主催した会社で、そのときの内容がこの記事に反映しているというわけなんですね。(今ごろのフォローですいません)。

ところで、このWebには『スチームボーイ』以外の作品についてもいろいろ紹介されており、興味深い記事が掲載されています。こういった専門的な記事は、CGクリエーターを目指そうという人しか目に触れないものだと思いますが、一般の方でも十分面白いと思いますので、よかったらそちらもご覧になってみてください。結構メジャーな作品があったりで、僕自身も勉強になりました。

それにしても、スタジオカジノの『ポータブル空港』で中島さんが登場してくるとは思わず、ちょっとビックリしました。せまい業界ですから別に不思議なことではないんですけどね。

あ。せまい業界で思い出しましたが、昨年のイベントで聞いた話で一つ面白いエピソードがありました。メカ・エフェクト作画監督の橋本(敬史)さんが、『スチームボーイ』の作業を終えた後、次の仕事で追い込み真っ最中の『ハウルの動く城』に参加して、またもや「城の蒸気」を描いてたという……(笑)。30カット程度でそんなに多くないんだと橋本さんは言ってましたが、それでも『スチーム』独特のフラクタルな「ギザギザ蒸気」の作画で、宮崎監督を唸らせたんだとか。もしこれから『ハウル』をご覧になる方がいらっしゃいましたら、そんなところも気にかけながら見てみると隠し味として面白いかもしれません。

ではまた。

桑島(製作宣伝)

2005 02 07 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

Hotwired Japan

このスチームボーイBLOGも企画からカウントすると、約1年2ヵ月。正式オープンからでも今日でちょうど満8ヵ月になります。ブログというシステムはこの1年で一般的になり、既存のホームページでもリニューアルしてブログを導入しているケースが、ずいぶんと増えているようです。

最近はビジネスの世界でもブログが注目されており、スチームボーイBLOGの運営についても、取材を何度か受けました。あまり意識していなかったのですが、ここは映画宣伝でブログを活用したケースとしては、かなり初期の部類に入るんだそうです。そう言われると、確かに前例があまりなくて、参考資料が不足する中で僕も苦労した記憶があります。それでもオープンしたときには、いろいろな方からブログを映画で活用した初めての事例として受け取られ、反響は大きかったように思います。

そんなわけで、ここから本題。

このブログも一部のメディアからは注目されていたみたいで、昨年ここの運営に関して受けた取材は合計で3回ほどありました。1回目は雑誌で「TV station」。2回目は新聞で「日経産業新聞」。そして、昨年末に受けた3回目はWebの「Hotwired Japan」でした。こちらのWEB MONKEYというコーナー内にある「ブログ・SNSをビジネスに活用する2005年のコミュニティ・マーケティング」と題したレポートの第2回「映画プロモーションブログの試行錯誤」で、スチームボーイBLOGの舞台裏が取り上げられています。自分で紹介するのは少々気恥ずかしいのですが、これも一つのネタということで(笑)、ご覧いただけると幸いです。

余談ですが、このHotwired Japanで連載中の「浜野保樹の『日本発のマンガ・アニメの行方』」というコラムがなかなか面白いので、こちらもぜひご覧になってみてください。浜野さんは学問の立場からアニメやゲームを論じることができる稀有な先生で、メディアによく登場するのでご存知の方も多いかと思いますが、こちらの記事の中でも『スチームボーイ』が少し紹介されています。浜野さんは大友監督とも面識があるため、今後こちらのコラムでまた本作に触れる可能性があるみたいなんですよね。どんな切り口で紹介されるのか、僕自身も読者のひとりとして楽しみに待っています。

ではまた。

桑島(製作宣伝)

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